食養生2026年4月14日

清明を過ぎて――穀雨へ向かう頃の春の食養生

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清明(せいめい)を過ぎると、空は澄み渡り、万物が清らかに明るくなる季節。そして次の節気である「穀雨(こくう)」は、百穀を潤す春の雨が降る頃。この時期は、自然界の水分が増え、私たちの体にも「湿」の影響が現れやすくなります。

中医学では、春は「肝」の季節とされています。肝は気の巡りをスムーズにする働きがあり、春の陽気とともに活発になります。しかし、気の巡りが滞ると、イライラしたり、目の疲れや肩こりを感じたりすることも。この時期の食養生では、肝の働きをサポートしつつ、湿気対策も意識することが大切です。

春におすすめの食材は、香りの良い青菜類。セリや三つ葉、菜の花、春キャベツなどは、気の巡りを良くし、体にこもった熱を冷ます働きがあります。また、たけのこやアスパラガス、新玉ねぎなどの春野菜も、この時期に積極的に取り入れたい食材です。

穀雨の時期は湿気が増えるため、脾胃のケアも忘れずに。はと麦や小豆、とうもろこしのひげ茶などは、余分な湿気を取り除くのを助けてくれます。みそ汁に春野菜をたっぷり入れて、温かくいただくのもおすすめです。

また、春は「酸味」を少し控えめにし、「甘味」を適度に取り入れると、肝の働きを和らげ、脾胃を養うことができます。自然な甘みのあるにんじんやかぼちゃ、さつまいもなどを、蒸したり煮たりして優しくいただきましょう。

春の雨を感じながら、季節の食材を味わうこと。それこそが、中医学の教えに沿った自然な養生のかたちです。無理なく、楽しみながら、日々の食卓に春の恵みを取り入れてみてください。