季節の養生2025年12月16日

冬至へ向かう頃に――目を休める時間をつくる冬の養生

画像を読み込めません

冬至が近づき、日が暮れるのが一段と早くなりました。一年で最も夜が長いこの季節は、自然のリズムに合わせて休息をたっぷりとることが大切です。しかし現代社会では、夜遅くまで画面を見続ける生活が当たり前になっています。今回は、目の疲れと中医学の関係についてお話しします。

中医学では、「肝は目に開竅(かいきょう)する」と言われ、肝と目は深くつながっていると考えられています。肝は血を貯蔵し、全身に栄養を送る働きがありますが、目の使いすぎは肝の血を消耗させる原因に。目が疲れると、肝の働きも弱まり、イライラや不眠、肩こりといった症状が出やすくなります。

目の疲れを癒やすためには、まず「目を休める時間」を意識的につくることが大切です。長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用は、1時間に1回は目を閉じて休憩を。温かいタオルを目の上にのせて、血行を促進するのも効果的です。

食養生としては、肝を養う食材を取り入れましょう。クコの実や菊花は、中医学でも目の健康をサポートする代表的な食材。菊花茶にクコの実を数粒浮かべて、ほっと一息つく時間をつくるのも良い習慣です。

また、冬は本来「腎」を養う季節ですが、肝と腎は互いに深く関係し合う「肝腎同源」の関係にあります。腎を養うことは肝にもつながります。黒豆や黒ごまなどの黒い食材、根菜類などをしっかり摂って、肝腎ともにいたわりましょう。

長い夜の季節を、「我慢の季節」ではなく「自分をいたわる季節」に。目を閉じて深呼吸するだけでも、立派な養生になります。